圧倒的存在感!GU and beautiful peopleのタックワイドパンツ

ファッション

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

3月3日、GUイオンモール広島府中店、行ってきました!

いやー、考えが甘かったですね。

開店と同時(午前10時)にイオンモールに入ったのですが、すでにGU前には長蛇の列が!

アプリで配布されていた入店の整理番号

なんでも23番入り口で整理番号を配布していたらしいです。並んでいた人はみなスマホを手にしていました。

番号はイオンモール広島府中のアプリで配布されていたそうです。

少なくとも500~600人はいたでしょうか。列は入口外の駐車場にまで及んでいます。

やられましたー。私はアプリさえインストールしていません(涙)

完全に甘く見ていました。

事前にもっと調べていたらと悔やんでも時遅し。。。

ここまでの人気を予測できなかった理由

油断したのはUNIQLO and MARNI のせいもあるかもしれません。

ユニクロとMARNI(マルニ)のコラボ商品、発売からわずか数週間で大幅な値下げが行われたことが、まだ頭の隅に残っていました。

MARNIの大胆かつ派手な色柄は、ユニクロとしてはセンセーショナルな試みだったと思いますが、やはり奇抜さゆえの目立ちやすさ、着こなしにくさ(飽きやすさ)が消費者には実感(予感)されたのでしょう。

同じくユニクロと JW アンダーソンとのコラボUNIQLO and JW ANDERSONにしても、カラッとしたマインドが若々し過ぎて、10~30代であればともかく、中高年には共感が得られにくいテイストだったと思います。

GUは、UNDERCOVER(アンダーカバー)とも2021年にコラボしていますが、UNDERCOVERはユニクロともコラボしたことがあり、初コラボと言ってもさほど驚きはなく、実際、値下げされた商品も多かったです。

そんなわけで、今回はGUとのコラボですが、GUもユニクロと同様、同じファーストリテイリング社なので「一部の商品を除いてはそこまでの集中はないだろう」と高(たか)をくくっていたわけです。

結果、相手がbeautiful people(ビューティフルピープル)だと話は違っていました。

beautiful peopleはなぜここまでパワーを発揮したのでしょうか。

革新とベーシック、beautiful peopleの二面性

beautiful peopleは、2007年、もとコム デ ギャルソンのパタンナーだった熊切秀典が中心となってスタートしたブランドです。コンセプトは・・・

服に袖を通すことでで、着た人にとって新しい刺激による思考の転換、日常に新たな視点、新たな価値観を提案。社会生活を向上させる事を目指す。(引用元:FASHION PRESS

とあるように、斬新でありながら社会生活を向上させるといった視点を持ったブランドです。

発足時より、大人と子どもが共有できる「キッズシリーズ」や、男性と女性が共有できる「ボーイズライン」など、ボーダレスな視点が特徴でした。

さらに私はこのブランドの特徴として、革新(アバンギャルド)とベーシックの二面性をあげたいと思います。

beautiful peopleの服をこれまで着たことのない私が言うのもおこがましいですが、過去のコレクションを見ての感想です。

まずは一番新しい2023年春夏のコレクション。

1枚の服が何通りにも着方によって姿を変える作品群です。

beautiful people 2023 SPRING SUMMER

こんなアバンギャルドなコレクションもあれば、ベーシックな美しさを追求していた年度もあります。

beautiful people 2015-16年秋冬コレクション

パターンと素材の良さが(モデルの美しさもですが)発揮された見事なコレクションですね。

革新的でありながらベーシックに潜む品格を備えているというか・・・そこがbeautiful peopleの魅力かと思いました。

特に今回のコラボのテーマは“青春”だそうで、デザイナーの熊切秀典はGUの公式インタビューで次のように述べています。

コンセプトは、”青春”です。1980年〜1990年代の青春の代名詞である、日本独自のスクールユニフォームのエッセンスを取り入れ、西洋をルーツとするアイテムに落とし込むことで、10〜20代の若者にはエモさと新鮮さを、30代後半以上の大人には青春時代を懐かしんでいただけるような、どの世代からも”青さ”を感じてもらえるコレクションづくりを心掛けました。

“青春”をコンセプトに、若者にとっては新鮮で、大人にとっては懐かしさを感じられるコレクションというわけですね。

11時からは仕切り撤去、誰でも自由に商品が見れる状態に

さて、話をGUイオンモール広島府中店に戻しまして、、、

長蛇の列に呆然とした私は「こりゃダメだ」と一旦はあきらめ、同じフロアにあるH&Mに行きました。

さすがにお店はガラガラで(みんなGUに行った?)春物のパーカやシャツを見たりしました。男性の店員さん(店長さん?)がとても感じ良かったです。

時計を見ると10時30分。GU前にはまだ列が続いています。

次はGUに隣接しているユニクロに行きました。

ユニクロはこの日、INES DE LA FRESSANGEの発売日だったようですが、売り場はこちらもガラガラ。

ユニクロとイネスとのコラボも2014年にスタートして今回で19シーズン目だそうです。息の長いブランドになりましたね。私も初期の頃はかなりな型数を購入しました。

今シーズンはマドラスチェックやギンガムチェック、可愛らしい小花が目を楽しませてくれるシリーズとなっていました。

時計を見ると10時45分。もう列は消滅していたので「おっ、大丈夫かも」と思いGUの店舗に入ると、beautiful peopleの区画には工事現場のような仕切りが。

店員さんに聞くと今「最後の10時45分からのお客様がお入りになりました」とのこと。

11時からは仕切りが取り払われ自由に商品が見れるそうです。

私は仕切りの前で待つことにしました。

というのも私が買いたいと思っているタックワイドパンツ、すでに黒はSとLサイズ(各1点)しか残っていません。

SかMの購入を考えていたので、どうしても目の前にあるSサイズは死守したいと思いました(笑)

仕切りはこのパンツの50㎝手前にあり、私はその前に陣取っています。

周囲には私と同じような人が7~8人。どの商品ねらいかは分かりませんが、私はどうしてもタックワイドパンツが欲しいのです!

そうこうしているうちに10時55分。

中の整理番号ありのお客様が、な、な、なんとタックワイドパンツのMサイズをラックに戻されたのです。

オーマイゴッド!!

そして待ちに待った11時00分。

仕切りが取り払われた直後、私はタックワイドパンツのSとMサイズを手にしていました。

オンラインではすでに午前8時には完売。店員さんも「良かったですね」と笑顔で言ってくださいました。

試着の結果、Mサイズを購入することにしました。ウエストはSサイズの方がしっくりきましたが、Mの方が裾を折り返しても丈が十分にあったからです。

Mサイズに決めたらすぐにSの方はラックに戻しました。欲しいお客様もありますからね。

売り場は特別なサインボードやディスプレイがあるわけではなく、通常商品と同じ感じでラックにかかっていました。

トートバッグは柄がオリジナリティにあふれ、色展開もきれいでしたが、惜しむらくはキャンバス地が薄いかな。

トレンチコートデニムショップコートは羽織ってみてかなりオーバーサイズに感じました。

ライダースジャケットは試着していませんが、かなりコンパクトで着丈が短いです。

MBさんたちの動画では合皮の質の良さを褒めていましたが、私にはそこまでの上質さは感じられませんでした。着丈が短いぶん各パーツの面積が狭くなり、合皮の柔らかさが生かしきれてなかった気がします。

写真右端のグラフィックニットプルオーバーは色といい柄(グラフィック)といい素晴らしいですね。このジャカード織りのセーターが2990円とは驚きです。

写真左側のサイドラインフルジップパーカは、長めの着丈と裾を絞っていないシルエットが着やすそうだなと思いましたが、サイドラインが下手をすると体操着にしか見えない危険性もあり、見送りました。

その他、リバーシブルのTシャツや配色文字入りのカラーソックスなど楽しい商品もありましたが、私はタックワイドパンツが購入できたので満足でした。

圧倒的な存在感のタックワイドパンツ

帰宅してすぐ撮ったので、靴も履いてないし、とりあえずの写真で申し訳ないですが、こんな感じです。

本当に袴(はかま)のようにワイドでしょう?

裾は折り返せばbeautiful people の織りネームが見えます。

裾の後ろ半分にだけ付いているので「くどく」なりません。まぁ、本来「靴ずれ」という力布(ちからぬの)ですから裾裏全部には付かないものですが。

締めているベルトは1.5cm幅のクロコの型押し。

処分せずに残しておいて良かったです(大動脈解離の手術後は、今までの生活には戻れない気持ちが強く、手持ち服の8割は処分しました)。

いやー、このパンツ、履いていて気分が高揚します。

生地には張りがあり、平安時代(末期~)でいうなら強装束(こわしょうぞく)ですかね。

熊切秀典は、前述のインタビューの中で「僕は、普遍的でオーセンティックなデザインやプロダクトに絶対的な信頼を寄せながらも、同時に究極の退屈を感じてしまうというかなり天邪鬼な、言い換えればデザイナーっぽい気質を持っています。」と述べています。

確かにこのパンツは、ベーシックなタックワイドパンツでありながら、その構築的なシルエットとサイズ感において斬新な感覚を着用者にもたらしてくれます。

氏は続けて言います。

自分が手掛けるプロダクトやデザインにおいても、退屈と新鮮、信頼と裏切りなど相反する感情を同時に想起させるような今までにない、ありふれたものをつくることを目指し、日々ものづくりに挑んでいます」と。

タックワイドパンツ、まだ外では履いていませんが、このオーセンティック(ベーシック)でありながらアバンギャルドな「衣装」をどう着こなすか。

「着こなす」というのはこういう服にこそふさわしい言葉のように思えました。