3Rの大切さと「リメイク」を楽しむために必要なこと。

ハンドメイド

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

みなさんは3Rという言葉をご存じでしょうか。

学校教育の「家庭科」では、環境問題の単元で3R(スリーアール)について学びます。

3Rとは?

3Rとは次の言葉の頭文字から来ています。

  • Reduce リデュース(ごみを減らす)
  • Reuse リユース(再使用)
  • Recycle リサイクル(再生利用)

Reduce リデュースというのは、衣生活でいえばすぐに着なくなるような服は買わず、 セカンドハンド(古着)も利用しながら、ゴミになるような服は極力、減らすことをいいます。

Reuse リユース(再使用)というのは、着なくなった服を誰か他の人に着てもらい、再使用することをいいます。メルカリやフリーマーケット、古着の買い取りなどもこれに当たります。

Recycle リサイクルというのは、着なくなった服はリメイクして再生利用することをいいます。

3Rの大切さ

ゴミは回収されてしまうと、私たちの目の前から消えます。

けれど、それは場所を変えただけで、ゴミ処理場や埋め立て地、海洋のゴミ汚染、災害ゴミの集積場、これらの映像を目にすると、あまりの膨大さに身がすくみます。

忙しい毎日では、ついついその場を手軽にしのいでしまいがちですが、このような廃棄物の削減につながる取り組みを、私たち一人ひとりが、小さなところからでも始めることが大切ではないでしょうか。

自分なりの「ものの買い方、手放し方」のルールを持つことも一つの手立てです。

それでも一度は購入し、気に入っていたものでも、時間の経過とともに変化が生じ、着用することに違和感というか、肯定感が持てなくなることがあります。

それは必要悪といいますか、程度問題だとは思いますが、生活環境や、自身のからだの変化、加齢など、ある種、避けられない現実もあります。

だからこそ、リユースやリメイクは大事になってきます。極力、捨てるものは減らしたいですから。

リメイクの考え方

ところで、私にはリメイクに関して、自分なりに大切にしている考え方があります。

1.手間ひまかけて作る意味(価値)がある
2.着古した感じをなくす
3.新鮮味のあるデザイン

1.はせっかく作っても着ないのでは意味がありません。必要な一着に仕上げます。
2.は色褪せしたり劣化した部分は避けて作り直します。
3.は既製品にはないデザインポイントを盛り込みます。または既製服で魅力を感じたディテールを取り入れます。

単にワッペンを貼るとか、リボンを付けるとかであれば、アイロンや針と糸があれば誰でもできます。100円ショップには心強い商品がたくさん並んでいますから、活用しない手はありませんね。リメイクはアイデア勝負の面も多分にありますから。

ですが、洋裁の知識があった方が、よりレベルの高い仕上がりになることは確かです。

初心者向けの洋裁の本もたくさん出ていますから、まずは簡単なところから始めてみるのはいかがでしょうか。リメイクが上達したいのであればやはり洋裁を勉強してみるのが一番だと思います。

ブラウスとスカート、パンツ、ワンピースなど、1着1着をていねいに仕上げていくことで、全体のバランスを含めてトータルに服を理解することができるようにもなります。

慣れないうちは大変かもしれませんが、すぐに充実感の方が勝ってきます。

洋裁レッスンに来られていた生徒さんも別途、リメイクに挑戦中!

色々な材料(着なくなった服)があって楽しそうですね。

私も着なくなっていたワンピースを「ロングスカート」にリメイクしました。

Before(袖ぐりの下で、上下を切り離したところ)

After(完成したのがこちら)

色違いで持っていた赤バージョンもロングスカートにリメイク。

おかげで、単独でも重ね履きでも大活躍してくれています。

こんなふうに、着なくなった服をリメイクするのは、個人の楽しみとなりますし、捨てずに済んだということは、環境面でも、少しは負荷を減らすことになったのではないでしょうか。

みなさんも是非、リメイクに挑戦されてみてください!