帰ってきた「+J」春夏シーズンもクールでスタイリッシュ

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こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

本日発売のユニクロ「+J」、午前中は授業だったため午後からイオンモール広島府中店に行ってみました。イオンモール府中店は「+J」のすべての商品が置いてあります。

私が行ったのは午後2時頃だったので、土日程度の混み具合で、窮屈さもなく商品を見ることができました。ただし、注目の「シルクブレンドオーバーサイズパーカ¥19,900」は影も形も見当たりませんでした。色欠け、サイズ欠けしている商品もありました。朝一番10時に行った人は40分待ちだったそうです。

今回私が注目していたのは「ドライスウェットクルーネックシャツ¥3,990」です。試着して大変気に入ったので購入しました。

ネックラインが小さく、ジッパーが後ろ中央(上の方だけ)と、裾の両サイドについています。

ジッパーはプラスチック製でスポーティな感じがします。けれど、肩回りがコンパクトで、肩先がかなり首側に入っているため、カジュアルウエアとは思えない女らしさや上品さを醸し出しています。

ストレッチが効いた素材だからこそ(ポリエステル80%、レーヨン15%、ポリウレタン5%)このコンパクトさ、タイトさを可能にしているのでしょう。また春夏ものにしては生地が厚めなことも、このデザインをかたち作るうえで重要だと思います。テロテロに薄い生地ではこのフォルムは生み出せません。

また保温性も適度にあり、ちょっと肌寒くなった夕方、家で着てみてとても快適でした。

袖は袖口に向けて広がっていて、着てみるとシノワズリ(中国趣味)な雰囲気が漂っています。

袖口、裾はグログランテープで縁取られていて、ジッパーを開けた時の「向こう当て」にもこのグログランテープが使われています。心憎い気配りです!

ジルサンダーのデザインには、クールで研ぎ澄まされた印象、静謐な感じが根本にあると思うのですが、今回のユニクロ「+J」もクールでスタイリッシュな要素が感じられました。

10年前にユニクロ「+J」が発売された時、シンプルで構築的なフォルム、上質さを追求する姿勢は、感動とともに多くの人たちに共感を呼びました。ファッション業界の人はもちろん、一般の人にもセンセーショナルな驚きをもって「+J」は受け入れらました。

けれどあれから10年、時代は大きく変わりました。

ファッションのカジュアル化、リラックス化が進み、人々の間には気負わない服装を志向する傾向が見られるようになりました。そんな中、前回の秋冬物にしても今回の春夏ものにしても、「+J」のクリーンさモードさが、今の時代の「ゆるさ」にはクール過ぎるのではないかと思えたりもします。

「+J」をご覧になったみなさまは、どう感じられたでしょうか。