呉生まれ呉育ちの私が食べて思った呉冷麺(珍来軒)の変化

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

先日は実家の墓参りで呉に行きました。

お盆もお彼岸も体調が悪く、先祖には申し訳ないと思いながら、11月になってしまいました。

特に母は信仰心が篤かったので、親不孝な娘だと思っているかもしれません。

こういう「申し訳なさ」はけっこう身体に堪えているような(苦笑)

今回は墓参りの帰りに珍来軒に寄ってみました。

珍来軒に行くのは何と30年ぶり!

それまでは本通りに移転前のお店(中通り)に、母と年に数回は行っていました。

もっぱら冷麺を食べていましたが、小学生の頃はワンタン麺を食べた記憶もあります。

珍来軒は創業が1955年で、移転前のお店は、暖簾をくぐると黒い引き戸がありました。(珍来軒が移転したのは2008年で、中通りの火災によるものでした)

中に入ると細い通路があって、その先にある小窓から注文をします。前払いで、支払いが終わるとプラスチックの小さな札を渡されます。

それを持って席に着くのですが、店内には赤いテーブルが6~7個だったか、あったような気がします。お店自体は広くなく、赤いテーブルも小さなものでした。

言い忘れましたが、暖簾をくぐって中に入った通路にも壁向いに席がいくつかあり、そこでも一心不乱に麺をすするお客がいて、その背後を通るのがどうも苦手でした。狭い通路でしたので。

それでも珍来軒の冷麺は本当に美味しかったです。

当時の写真がないので比較は言葉だけになるのですが、見た目ではまず、焼き豚がこんなに大きくなかったです。30年前の焼き豚は切手2~3枚をつなげたくらいの大きさで、厚みも2㎜あるかないか、脂身もなく淡白でした。

今の焼き豚は厚みといい大きさといい結構ボリュームがあり、脂身もたっぷりです。

それから小エビも小エビと言いながら昔のものと比べると大きくなっています。ぷりぷりとした弾力があり噛み応えもあります。

当時は今の4分の一くらいの大きさで、横半分に切ったのかと思うくらい薄っぺらいものでした。この頃も甘酢に漬けてあったのかもしれませんが、そんなことが分からないくらいの、ちょっと盛り付けに色味を足すくらいの存在だったように思います。

ゆで卵に変化は感じませんでしたが、キュウリは少しだけ量が多くなっている気がしました。

こちらの冷麺は現在、小で850円、大で950円。

食べログを見ると、2013年には600円と650円ですから、ずいぶん値上がりしていますね。その分、焼き豚や小エビを大きくしたのかもしれません。

それはそれで仕方ないと思うのですが、今回私が一番残念だったのは、スープが一口目から濃すぎると感じたことです。

塩味が強いというのでしょうか、しょう油も30年前より色が濃くなっています。

スープの味の基本は変わらないのですが、この濃さが食べるのを辛くしてしまっている気がしました。

今は店主が2代目か3代目だと思うのですが、初代の頃とは明らかに食べやすさに違いがあるように感じました。

私の記憶にある初代の冷麺は、味はしっかりしているけれど濃すぎないスープ。そこに十分に冷やした細手の平麵!これこそが珍来軒の冷麺でした。そこに脇役として、薄っぺらい焼き豚と芥子(けし)粒ほどの小エビ。絶妙なバランスだったと思います。

今回はあまりの味の濃さに「酢からし」をちょっと使ってみましたが、酢の強さが勝っていて私には合わなかったようです。

お店は11時半オープンでしたが、7分前に行ったらもう4人のお客様が並んでいました。オープンの時間になっても暖簾はかからず、5分後くらいにようやく店員さんが出てきて暖簾をかけ、、、

そしてまた店内に入ってしまい待つこと3~4分。ようやく出てきた店員さんが、今度は並んでいるお客様が「何人客なのか」を聞いてメモを取っているのです。はぁ~?と思いながら待つことさらに3~4分。

ようやく1人目のお客様が呼び出され、そのお客様が食券を買われた後に次のお客様が中に入る、を繰り返します。

ようやく私の番が来て、店に入ったらすぐ目の前にある消毒液で手指消毒。そしてこれも目の前にある券売機で食券を買います。

外で人数を聞いていたのは「席決め」のためでしょう。食券を買ったらすぐに水と割り箸が置かれた席に案内されました。コロナ対策ですかね。

店主はワンオペなのか、席に着いてからも注文した冷麺(小)が来るまで10分は待ちました。

工務店やサラリーマンなど常連客が多いのでしょうが、一見さんも多いようでした。珍来軒の知名度は今の店主になってから一気に上がったようです。通販もありますしね。

でも私はもう、この本通り店に来ることはないと思いました。昔の思い出を大切にしたいです。

でも呉冷麺の呉龍には行ってみようかな。

呉龍にはもともと行ったことがないので「昔はあーだったこ―だった」の年寄りじみた(年寄りですが笑)ことは言わなくてすむと思います。