花冷えの4月1日。
広島市現代美術館で開催中のパフュームの衣装展に行ってきました。
パフュームは言うまでもなく3人組音楽ユニットPerfume(パフューム)のこと。
本展では彼女たちがデビュー当時から着用してきた衣装の数々(約180点)が展示されています。
(フライヤー裏面より転載)
2020年に文化出版局から出版された『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』をもとに厳選されたそうですが、その数の膨大さには驚くばかり。やはりメンバーが3人なので衣装の数も多くなります。
昨年冬に観賞したコシノヒロコ展(はつかいち美術ギャラリー)は衣装数が少なかったのは残念でした。絵画やテキスタイル、陶芸など、コシノ氏の幅広い造形活動の紹介(回顧)の意味合いが強い企画展でした。
https://www.oshare-tanaka.com/art-stroll/?p=8261
話をパフュームに戻しまして(笑)、パフュームの衣装は、デビュー当時は既製服をアレンジしたものが多かったそうですが、次第に最新のテクノロジーを駆使した衣装も登場するようになり、目を見張るばかりのバリエーションを持つようになりました。
パフュームファンの方はもちろんですが、ファッションや服作りに興味のある方にも必見の衣装展です。会期は2025年2月22日(土) — 6月1日(日)。
展示の仕方にも工夫があって、デビュー曲をはじめ、時系列で3人の活動を振り返る構成になっており、曲あり映像ありです!
朝日新聞の4月1日付のコラム(HP)には次のような紹介がありました。
ほかにも3Dプリンターを使って作られた衣装パーツや、型紙なども見ることができる。いずれも「近未来感」というユニットのコンセプトを体現しつつ、高い縫製技術によって、踊るための機能性も保たれているという。
これらの衣装が、ガラスケースを使わず、細部に至るまで近距離で見ることができて、その点も素晴らしいと思いました。衣装はもちろんクリーニング済みだと思うのですが、それでも落ちなかった小さなシミも見えるくらいでした。(薄ベージュの冬素材ジャケットの右衿)
そんな近距離で見れる衣装でも、撮影許可がおりているのは会場入り口に展示されていた2作品のみ。場内の作品はすべて禁止となっていました。
撮影許可が下りていた作品その1.
撮影許可が下りていた作品その2.
コムデギャルソンもびっくりなデコラティブな造形ですね。
別会場では恒例のコレクション展も開催されていて、
今回は三宅一生のプリーツ加工の作品≪フライング・ソーサー≫が出展されていました。
脱ぐとこんなにコンパクトに畳めます。
布(平面)から立体への構築手法が三宅一生らしい作品です。
パフュームにも通じるような近未来的な作品はこちら。≪プラスティック・ボディ≫
そういえば三宅一生も広島出身でした。
もちろんパフュームも広島出身。
少子化やら県外への流出者の増加やらに負けず、明るい話が欲しい広島県。
こんな時だからこそ、ミナモアminamoaに続き、広島駅の完成が待たれます。
カープにも頑張ってほしいですね。