通販の服にありがちな「たたみジワ」について。考え方と対処法。

ファッション

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

うーん、何年ぶりでしょうか。ユニクロ&イネスの商品を購入したのは。

今回、私が購入したのは『リネンコットンワイドギャザーパンツ』。

すでにオンラインでは完売しているようですが、今日はこのパンツの話から、通販の服にありがちな「たたみジワ」の問題について考えてみたいと思います。

ユニクロ&イネスの『リネンコットンワイドギャザーパンツ』

さて、今さらかもしれませんが。。。

ユニクロ&イネスのイネスとは、1980年代、シャネルの「ミューズ」として大活躍した国際的なモデル、イネス・ド・ラ・フラサンジュのことです。

彼女は、お父さんがフランスの名門貴族ということもあって、フレンチ・シックの代名詞ともいわれ、シャネル時代はカール・ラガーフェルド(シャネルのデザイナー)の寵児としてデザインにも意見するほど信頼を得ていました。

その後、何やかやあって、自身のブランドを立ち上げるに至ったのですが、2014年に元イッセイ・ミヤケの滝沢直己をディレクターとして、ユニクロとのコラボ、INES DE LA FRESSANGEをスタートさせることとなりました。

私も+J(ジルサンダーコラボ)に続いて、ほぼ全型購入するくらい、2014~15年はここの服を着ていました。イネスの自伝『イネス―シャネルが愛したスーパー・モデル』も読破してます笑。

あれから約10年。

今でもユニクロの特別コレクションとして生き残っているのは、イネスくらいではないでしょうか。フレンチ・シック恐るべしです。

前置きが長くなりましたが、今回購入したパンツがこちら。

リネンコットンワイドギャザーパンツ

ウエストにタックとギャザーが入ったワイドなロングパンツです。

ワイドですが、ひざから裾までわずかにテーパードがかかった絶妙なシルエット。

本体は、麻53% 、綿47%のリネンコットン。

左ファスナーにもかかわらず、両サイドにはシームポケットという凝った作りです。

後ろゴムのイージー仕様ですが、だらしない印象はなく、リラックス感がありながらモダンなテイスト。

ワンウォッシュのかかった素材も軽やか。

さてこのパンツ、私は店舗で購入したので、さほど「たたみジワ」はなかったのですが、それでも脇や股下の縫い目の横にはくっきりと折り目(線)が入っていました。

青→縫い目、赤→折り目(線)

おそらくこの線はアイロンがけをしない限り取れないでしょう。

ファストファッションの「たたみジワ」について

私がまだ百貨店で服を買っていた2011~12年以前は、持ち帰った商品に直ちにアイロンをかけるなどという事態は皆無でした。

お店の商品はすべて、完璧な状態でハンガーにかかっており、塵(ちり)ひとつ、糸くず一本付いていません。

セーターなど平置きが必要な商品も、フワッと一枚でたたみ置きされていました。

ラッピングも丁寧で、薄葉紙でくるまれ、その後、お店のショッパー(手提げ袋)におごそかに納められていたものです(遠い目)。

高級な服には高級な扱いがなされていました

販売員さんたちのご苦労も如何ばかりだったかと思います。

梱包をといて検品した後は、たたみジワがあればスチームを当て、完璧な状態でゆったりとラックにおさめられていました。

この作業があってこそ、商品、ひいては売り場が輝くのですね。

高額な商品にはこのメンテンナンスの代金も含まれているといえるのではないでしょうか

もし、ファストファッションにこのレベルを求めるとしたら、それは過ぎた要求ではないでしょうか。

海外で大量生産された衣料品は、梱包する過程でどうしても「たたみジワ」や「折れ線」が付きます。完成型のままでの輸送はできませんから。

ファストファッションを利用するのであれば、購入時に自分でメンテナンス(アイロン)する覚悟?意識?が求められます。

じつは私、この作業が好きで好きでたまりません(笑)

商品のことが作った人のように分かってくるのですね。

もちろん商品も見違えるように息を吹き返します。

「たたみジワ」「折れ線」への対処法

「たたみジワ」「折れ線」への対処法は何といってもアイロン!

届いた商品に多少折り目があっても気にしない方は多いかもしれません。

ですがここは辛抱、だまされたと思ってアイロン掛けをしてみてください。

それでは作業に入りますよ~。

縫い目と平行に入った折り線(赤でしるしています)これをアイロンで消していきます。

まずは服全体を裏返しにしましょう!
大事なのはアイロンは裏から掛けることです。
パンツでもジャケットでもTシャツでも、必ず全部裏返してください。表からアイロンをかけると縫い代部分に当たり(テカり)が出るのですね。
裏に返しました。そうしたら、、、
まずは縫い代をきちんとアイロンで割りましょう。方返し(一方向に倒してある)の場合は途中でねじれを正しながらアイロンをかけていきます。
次に気になる部分ですが、今回は赤線部分のシワには霧を吹いてからアイロンをかけました。
before

霧吹きを併用するとどんな強烈なシワもきれいに取れます。(歯ブラシに水を浸けてトントンしても良い)

after

こうやって各部の縫い代やシワを整え、始末が不十分な糸も切っておきます。

どんなに安い服でもこの作業を行うと、本当に見違えるようにきれいになります。感動的ですらあります!

もちろん2,990円の服が3万円の服に見えるということはありませんが、おしゃれの神様は手入れを行った人には必ず微笑んでくださいます。

安いからといって粗末に扱っていいとは、私には思えないのですね。

おわりに(シック布をつける)

そんな服への思いが高じて、今回はシック布を付けてみました。

シック布というのは、パンツの股部分の縫い代に付ける補強布のことです。

股下部分には大きな負荷がかかるので引裂きが起きやすいのですね。

ゆったりしたパンツの場合は、股下にかかる負荷が少ないので必要ないのですが、今回は縫い代が安定するかと思い、付けてみることにしました。

黒色同士で見えにくいですが、黒いテープを股下前後の縫い代に当てて、しつけをかけています。

表に返してステッチをかけて出来上がり。補強完了です。

薄手で軽いリネンコットンのこのパンツ。

この夏大活躍してくれことを期待して買いましたが、股上が極端に深いこのデザイン。試着しただけではわからないことが実際履いてみるとありますからね。ちょっとその点は不安です(笑)

今回はユニクロ&イネスのパンツを例にあげてお話ししましたが、H&Mの商品もオンラインで購入すると「たたみジワ」が半端ないです。

H&Mに限らず、ファストファッションを購入するのであればアイロンとアイロン台はぜひ用意したいもの。

スチーマーでもよいですが、頑固なシワはアイロン&霧吹きが最強かもしれません。

アイロン台がなければ座布団でもOK。上にバスタオルを敷くと良いでよう。

袖山などアイロンの掛けにくい部分は、中にタオルを丸めて詰めます。そこにアイロンのスチームを当てると袖山をつぶさずきれいになりますよ。

アイロンの温度は素材によって違いますから十分注意してくださいね。

シワがあってもこんなものかと諦めておられた方は、ぜひお試しください。着映えが違いますよ~。