手作り作品のグレードを上げるには

ハンドメイド

大人のおしゃれ塾、田中です。

今日のタイトルですが、自分でつけといて言うのも何ですが「手作り作品のグレード」って何でしょう。

グレードそのものは、等級、階級、等級、といった意味です。イチゴでもお米でも、資格でも、役職でも、世の中にはたくさんの等級がありますよね。

ただそれが「手作り作品」となると、愛情とか思いやりといったニュアンスが含まれてくるのが「ややこしい」ところだと思います。

愛情だ思いやりだを持ち出されると、作品の出来ばえを超えたところに意味が生じてきますからね。

手作り作品の贈り物

お子さんが幼稚園で作った母の日のネックレスとか、カーネーションの造花とか、それを喜んで受け取るのは、受ける取る側に愛情があるからです。

たとえ形が「いびつ」でも、これは何だ?の状態でも、自分のために作ってくれたという行為が嬉しいわけです。

完成度が高くても、もらって困る場合もあります。好み(趣味)が合わない手編みのマフラーとかセーターとか笑。

手作り作品が「贈り物」となる場合、どうしても押しつけがましさが生じやすいのかもしれませんね。贈り物自体が一方的になりがちな面がありますから。

手作りの楽しさと完成度

ともあれ、手作り作品のすべてが贈り物として使われるわけではなく、自分の楽しみといった面は大きいです。

作ること自体が楽しい、たくさん作ってみたいという時期は、手作り愛好家には必ずあると思います。

けれども、だんだん腕を上げてくると「作品のグレード」を考えるようになるのではないでしょうか。

完成度ですね。

ソーイング(縫物)分野でいえば、やはり素材が上質なものを選ぶと「手作り作品のグレード」は上がります。

せっかく、時間と技術を結集して制作に取り組むわけですから、それにふさわしい「格」が感じられる素材を選ぶことです。

私は手描き友禅を習っていた時期がありますが、師匠がいつも言っていました。
「安物には描くな」

残念なことに、ここ10数年、上質な素材というのが、一般の布地屋さんでは見つけにくい状況になっています。

自分や親の「きもの」をリメイクするとか、古着屋で素材となる服や「きもの」を探すとか、そういった過程が、作品制作には必要になってきました。

それもまた楽しいのですが。

おわりに

東京には日暮里繊維街や、輸入生地の専門店がありますが、今はコロナで行きにくい状況になってしまいました。

洋裁がお好きな方は、すでにご存知と思いますが、広島本通りにも婦人服オーダーを扱っている服地の老舗があります。

洋裁に興味がなかった方も、一度、このようなお店を覗いてみるのも新鮮かもしれません。