卒業生さんからのメッセージとYKKファスナーを使ったリメイクの話

ハンドメイド

大人のおしゃれ塾、田中です。

一昨日のブログに「フレッシュな色を身に付けよう」と書きましたが、早速、卒業生の方からメッセージ(LINE)が届きました。

Sさん、ありがとうございます!一部引用させてくださいね。

ブログ、毎回興味深く拝読しています。フレッシュな色…。マンネリ怠惰な服選びに陥っていた私に、田中先生からピッ~と警笛!!(見てた?)

黒色に頼り無難に過した冬。塾で感じたトキメキ感が↓↓…。ブログを読み、また新しい色探しをしてみようと思いました。春ですもんね。

Sさんはリメイクにも興味がおありで、そういった方もよく私のブログを見てくだいます。そこで昨日着用したカーディガンについてのご紹介を。

もとはビッグサイズのオフタートルのニットでした。薄手のハイゲージニット(細かい編地)です。

マスク生活のこの冬、この紺色ニットではどうも顔色が冴えず、出番がなくなっていました。そこでリメイクしようと。

中央にファスナーを付けてジップアップタイプにすれば、下に(中に)着る服の色味が足せるのではないかと考えました。

1.セーターを裏返しにします。

2.中央の線をはさんで左右に接着テープを貼り(アイロンで)、中央の線を切ります。接着テープを貼った部分を表に折ってアイロンで固定。ここがファスナー付けの縫い代になります。

3.表に返してジッパー(オープンファスナー)を縫い付けます。

写真は縫い終えて「しつけ糸」を取ったところです。ミシンは落ち着いてかけてくださいね(笑)

4.前を開けて着用するとファスナーの裏が見えるので、見頃(身生地)に手でまつり縫いして、中の縫い代が見えないようにします。

オフタートル部分が肩に広がり、セーラーカラー風になりますが、素材がハイゲージニットなので、子供っぽくは見えません。

ファスナーを選ぶ時、セーターに近い紺色がなく「黒」かこの「グレイッシュな紺色」の2択でした。

迷った末に「グレイッシュな紺色」の方にしましたが、これが大正解!ファスナーを開けて着用する時、程よいアクセントになります。

ファスナーも長さが80㎝となると小さな手芸屋さんでは1種類くらいしか置いていませんが、「手芸マキ」は3種類ありました。

もちろん、すべてYKKです。

YKKは1934年にファスナーの生産を始めたそうで、社名の由来は旧社名である「吉田工業株式会社(Yoshida Kogyo Kabushikigaisha)」からきています。吉田さんは創業者です。

現在では、世界シェアの約45%を占め、富山県黒部市に大規模な生産拠点を置き、世界70カ国/地域122社に拠点を持つ大企業となりました。

ファスナーはアメリカで発明・開発され、1960年代タロン社が一世を風靡していましたが、その後、YKKがその座を奪います。

初めて月面を歩いた2人の宇宙飛行士は、YKKのジッパーが付いた与圧服を着ていたそうです。

詳しくはニューズウィーク日本版「日本のYKKがファスナーで世界1位になれた理由」に詳しいので、お時間がありましたらご覧になってみてくださいね。
とても面白かったです。