いやー、本日のブログのタイトル「ファッション系ユーチューバーの大変さを思う。」ですが、何が大変って「次々と服を買わざるを得ない」ことです。
ユーチューバーだけでなくインスタグラマーもそうですが、週に2本とか、かなりな頻度で動画をあげていたら新しいネタ(服)が何着も必要になってくるのではないでしょうか。
再生数を稼ごうと思えば、誰もが知っているブランド、ユニクロ、ジーユー、しまむら、無印良品あたりの商品を購入することになります。
繊研新聞がまとめた2024年度の1店当たりの売上高でもこの4ブランドの強さがみてとれます。
2025年度のデータはまだ出そろっていないのですが、店舗数では第8位のユニクロが1店舗あたりなんと11億7000万円!店舗数第15位のジーユーが6億7600万円!
第3位の赤ちゃん本舗、第4位の良品計画(無印良品)が衣料品だけでなく家具や食品などでも売り上げを稼いでいることを考えればユニクロとジーユーの強さが際立っていることがわかります。
大手セレクトショップのユナイティッドアローズで4億6900万、ビームスが5億2200万ですから、客単価の低いユニクロやジーユーの売上高は恐るべしです。
店舗数では第1位のしまむらが2億9700万円、第6位のワークマンが1億3000万円。日本での衣料品の総売り上げ4兆8604億5900万円のうち、上位10社でその7割を占めているそうで(同じく繊研新聞による)寡占化が進んでいますね。
そんなわけで、ユーチューバー、インスタグラマーの方々も視聴者に身近なブランドを取り上げるようになるのは自然な流れだと思います。
ただ買いもしないでオンラインのページを見ながら「あーだこーだ」と論評するような動画は安易で、やはり実際に購入してからのレポートの方が説得力がありますね。
ですが個人レベルだとどうしてもマンネリ化するというか「そのコーデ、本当にするの?」と思うような組み合わせが目につくようになるのが残念なところ。出始めの頃は確かに新鮮だったのに、回を重ねてくると「褒めてばかりコメント」が多くなるのも気になったりします。
動画制作が“会社”レベルだと「お仕事だから」と割り切って見ることができるのですがね。
いずれにせよ、私はユニクロやジーユーで気になる服があったら、まずは商品名で動画をググってみます。最近はTikTok ティックトックでの商品紹介が圧倒的に多いですね。ティックトックもインスタグラムも見るのに時間がかからないので(1分以内)便利といえば便利ですが、もう少しじっくり見たい場合はYouTubeで探します。
それにしても、こんなにたくさんの服を次から次へと買い求めて、その後どうするのでしょう。企業レベルだと視聴者へのプレゼントとして活用している例もありますが、個人レベルだと(撮影も編集も自分でするパターン)クローゼットが一杯になっている?もしくは溢れかえっているのではないかと要らぬ心配をしてしまいます。
ファッションは確かに人々に高揚した気分を与えてくれますし、おしゃれ心を持つことは人生を楽しくする手段の一つです。ですが「衣料品」の価値は20年前と比べると随分軽く、しかも安くなったように思います。
年金でも買えるジーユーやユニクロ、しまむらの商品を紹介する動画も多いです。ネックレスもイヤリングも眼鏡も指輪も同時にぜ~んぶ身につけている着こなしはレトロ感満載で、逆にしみじみした気分になることも多いです。
もし私がファッション系ユーチューバーになったとしたら、同じ服を何回も着ている動画になるような気がします。
そんなの見たい人はいないでしょうね(笑)