感嘆!地域の公民館はコミュ力の高いご婦人の集まりだった。

雑感

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

私はこの6月に、地域の公民館2か所で、折り紙とアロマの講座を体験してきました。

目的の一つは、これまで仕事オンリーできたため、趣味の範囲が広げられたらというのと、もう一つは、もし自分がこういった場で教えるとしたら、生徒さんはどのような人たちだろうという興味からでした。

興味の持ち方に教える側の立場が含まれているところが、特殊といえば特殊かもしれません。

今日は私が講座を受講して気付いたことについてお話ししたいと思います。

受講生のコミュ力の高さ、受講態度の良さに驚く

まず第一に驚いたのが、みなさんのコミュニケーション能力の高さです。

私が日ごろ教えている短大生との比較になってしまうのですが、見知らぬ人とも授業の内容に関して、互いに教えあったり、助け合ったりが自然にできてしまうのですね。

18~19歳くらいの学生は話したこともない相手に余計なことはまずしません。彼らなりの気の使い方かもしれませんが、わからないことが合ったら直接私に聞きに来ます。

それから遅刻してくる人は全くありませんでした。

私はどちらの回も、5分前到着を心掛けました。

結果は私が15名中、15番目!

みなさん早いです。座席は残った一番最後の席でした。

ここも学生なら(こちらが何も言わなければ)教室は後ろから埋まっていきますが、全然違いますね~。

折り紙の講座はまず「アヤメ」から始まりました。

いきなり先生がご自身で折りはじめ、その都度、私たちに高く掲げて見せてくださるのですが、「いえ、先生、それ見えませんから。。。」という感じです。

大きい紙ならまだしも、私たちと同じ大きさです。

「うわーどうなるんだろう」と思っていたら、さすがコミュ力の高い生徒さんたち、隣どうしで知恵を出し合ったり、回ってきた先生に聞いたり、それをまた近所に広めたり、まぁ相互扶助の見事なこと!

私も隣と向かいの人にずいぶん助けられましたし、私もわかったところはシェアしました。

アヤメが出来たら次は金魚です。

金魚はアヤメほど複雑ではありませんでしたが、最後にお腹を膨らませるのが難しかったです。

折り方の掲示はあったのですが、講座では貼ってあるだけで使われませんでした。

最後は花びらの箱です。

こちらも最初にアヤメを作っているので、簡単なように感じましたが、それでも立体にしていく工程は難しかったです。

折り方の手順を示すプリントでもあれば家でも出来るかもしれませんが、ちょっと私には無理かなぁ。。。これっきりになりそうな。

そんなこんなの1時間半でしたが、あっという間でした。

家で金魚をもう一匹、ピンクの紙で作ってみましたが、なんだかフグのような(笑)

こうして並べてみると季節のあしらい、といった感じですね。

公民館の体験講座は、ひとときのリフレッシュというか、そういう位置づけなのかもしれません。

真亀公民館、楽しかったです。

何をどう教えるかの難しさ

今回、もう一つ行ったのは倉掛公民館。

「アロマとハーブについて」です。

やはり5分前に行ったのですが、こちらも30名中私が最後!とにかく、みなさん早い!

会場内はすでにハーブの香りがディフューザーで漂っています。

講座で前半では、先生が栽培されているハーブの実物を見たり、その生葉で淹れたお茶をいただいたり、助手さんも2名来ておられたので、私たちはそのサービスを座って待っているといった感じでした。

ハーブティーが美味しいとは思いましたが、知識としては何も残らなかったというのが率直なところです。

ハーブはこれまで栽培したことがないし、これから始めるとしても何をどう始めたらよいのか、実際の生活との接点が見出せないまま終わりました。

あと先生がご自分の手術のことをかなり長時間話されたため、聞いていて胸が苦しくなり、一時は退席しようかと思うくらいパニックに陥りました。

自身の手術の記憶はやはりトラウマになっています。

講座の後半はアロマオイルを使ったハンドマッサージでしたが、話の主軸はアロマオイルの効能ではなく、手のツボの説明だったのが???でした。

ツボに関しては専門家(鍼灸師の先生など)の話なら説得力があるのですけどね。

何やかや文句の多い受講生ですが、こういったことは体験講座にはよくあることです。

受講料がタダなくせに文句が多い(笑)

私も広島文化短大の専任教員をしていた頃は、地域連携の一環として、安佐南区の公民館でネイルケアの体験講座をやっていました。

受講者は毎回、15名から20名といったところです。

年齢層は20代から70代までと幅広く、爪やすりのかけ方、甘皮周辺のお手入れの方法、マニキュアの塗り方といった内容でした。

家庭でもできるセルフケアに特化していたので、おおむねアンケートでは高評価をいただいていました。

ただ年配の方になると、ご自身のこれまでのやり方を変えようとされなかったりもあるので、それならこうした方がいいとか、臨機応変な対応も求められました。

新しい考え方や行動の仕方はなかなか受け入れにくいものです

折り紙の折り方とか、ハーブティーの淹れ方なら、その人の「価値観」にかかわる問題ではありません。単に「知識」や「技術」ですから。

これが「おしゃれな生き方」とか「おしゃれな暮らし」「美しい装いとふるまい」とか意識や価値観にかかわるテーマとなると、講師にはよほどのカリスマ性と知名度が求められます。

「この人が言うなら」「この人な話なら聞いてみよう」といった心理がないと講演とかは成立しにくいかもしれません

教え方に関しては、もちろん分かりやすく丁寧であることが一番ですが、今回の折り紙のように、先生が「おっとり」されている場合、習う側が積極的に動いて終わらせてしまうことに大変驚きました。

これまで長い間教鞭をとってきましたが、こんなにおっとり構えて授業をしたことはありませんから、それで成立するなんてある意味うらやましい?

60代後半から70~80代のご婦人を見て思ったこと

60代後半から70~80代。

このくらいの年齢になると、今さら人から服や化粧について、どうのこうの言われたくないというのが本音ではないでしょうか。

それぞれが自身の着地点を見つけていて、良くも悪くも落ち着くべきところに落ち着いているというか

もっと素敵になりたい、もっとファッションを楽しみたい、という動機は「意識として」社会との接点があってこそ。

そういった感情がないところに「おしゃれ心」は発動しません。

「まぁこんなもんか」といった意識下では「まぁそんなものでしょう」といった格好(スタイル)になります。

ですが、それのどこがいけないのでしょう?という話になるのですね。

おそらく私は公民館で「おしゃれ」について教えることはないでしょう。

ネイルケアリメイクだったらアリかもしれませんが。

おわりに

昨日は通院のため広島市内に赴きましたが、帰りに本通りのアーケード街を通りました。

なんと行き交う若い人の多いこと、そして目に眩しいこと!

10代~20代でしょうか、ファッションもスタイルも輝いています。若さってこんなに溌溂としているのですね。肌や髪もピカピカです。

授業中に見る学生とはまた違った開放感が感じられて新鮮でした。

高齢化が進んでいる日本。

私が住んでいる高陽ニュータウンも老人が多く、公民館も日中は高齢者であふれています。

それでも長年培ってきた経験値の高さで、様々な活動で能力を発揮されているのは素敵なことだなと思いました。

今月から通い始めた太極拳は、なんと私が最年少だそう!

これってスゴくないですか。

70代~80代で24式太極拳はもちろん、扇や長剣を使った演舞までこなされるのですからビックリです。

私もコツコツ続けていきたいと思います。

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